クロスリンキング

 円錐角膜の治療として、欧米ではスタンダードになりつつある、画期的な治療法です。 円錐角膜は、角膜の一部が脆弱化して、その部分が徐々に外側に突出する疾患です。これは10代後半から40代にかけて徐々に進行し、進行と共に裸眼視力と矯正視力が共に低下していきます。最終的には、メガネやコンタクトを付けても視力が出にくくなってしまい、角膜移植に頼らざるを得ない状況にもなります。
クロスリンキング®は、角膜のコラーゲン線維に作用して、角膜の脆弱性を低下させる治療です。これにより円錐角膜の進行が止まるので、角膜移植にまで至る可能性が減ります。

当院では2007年から、このクロスリンキング®に関わり、2008年にドレスデン(ドイツ)で開催された「クロスリンキング®会議」以来、この分野での研究発表を重ねてきました。

最近になって、ようやく日本においても2014年2月「第一回クロスリンキング研究会」が開かれ、院長・三井は特別講演の演者として、「クロスリンキング®とのコンバイン治療」についての講演を依頼されました。



 クロスリンキング®は、365nmの波長をもつ医療用紫外線とビタミンB2を用いて、角膜実質のコラーゲン繊維間に架橋を形成(クロスリンキング®)して、コラーゲン線維の強度を高めることで、角膜の形状変化を最小限のとどめる治療法です。
当院では、このクロスリンキング®を、オサート®で理想的な形状に矯正され状態の角膜に加えることで、オサート®の効果を長持ちさせようとする試みを重ねて来ました。これが、オサート®で成形した角膜形状をクロスリンキング®で固めてしまう、「オサート®・クロスリンキング®」療法です。




(1) 近視に対するオサート®・クロスリンキング®

(2) 円錐角膜に対するオサート®・クロスリンキング®

(3) レーシック近視手術の不具合(近視の戻り)に対するオサート®・クロスリンキング®



(4) レーシック遠視手術の不具合(遠視の戻り)に対するオサート®・クロスリンキング®


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